森の朝市

フォレストファーム恵里

フォレストファーム恵里さんの養鶏場は磐田にあります。
代表の中安さんは、もともと竹炭職人されていましたが、約20年前から養鶏を始めました。

フォレストファーム恵里さんで飼育されているのは、フランスが原種のプレノワールという黒い鶏。

日本で唯一、フランス農水省から認可を受けている機関からヒナを仕入れており、彼らが過ごす場所には、広い運動場と風通しの良い小屋があり、伸び伸びと自由に過ごしています。

また餌は近隣のお米農家さんが作ってくださる飼料米をベースに、オイルを絞ったエゴマのカスやおからなど、食品残渣を発酵させながら、独自の配合で作っています。

その特徴は黄色い黄身。

鶏は本来、土の中にいるミミズや腐葉土を食べています。そういった自然な餌を食べている卵の黄身は、オレンジではなく薄い黄色なのです。

お肉に関しても、臭みがなくて柔らかく、今まで食べたことのないような味わいです。

鶏たちが過ごす環境、食べる餌について拘っていることはもちろんですが、中安さんのお話でとても印象的なのは、子供たちへ何を残していくか、ということへの価値観です。

「今、日本の食の安全性は危ぶまれている状況で、子供たちが『本物の食』というものに触れる機会が少なくなっています。そういった社会にしてしまった一端は、私たちのような世代が選んできた政治にあると思っています。だからこそ、子供たちに『本物の食』を伝えることをで返していきたい。」

お肉をいただく場合には、できる限り動物たちの負担が少ないものであってほしい。

その負担への配慮は、そこで働く人たちの負担への配慮とも言えるでしょう。