LOCAL ACTION HAMAMATSU

LOCAL ACTION HAMAMATSU とは

浜松における環境に配慮した持続可能な社会の実現に向けて、多角的な視点から取り組む一般社団法人です。「気候変動」という世界的に大きな課題がある中で、幅広い年代の人々が日常生活の中でどんなことができるのかを模索・実践しながら、一人一人がより良い地域社会の『創り手』となることを目指しています。

森の朝市

とは?

森の朝市のイメージイラスト

LOCAL ACTION HAMAMATSUが主催し、「食×農×環境」というテーマで開催しているマーケットです。現在は第一・第三日曜日の月に2回、静岡県立森林公園の第二駐車場で開催されています。有機農作物を農家さんから直接買える場所、身体及び環境に良いものが手に入る場所、農家さんが主体的に販売できる場所、子供たちが自律的に活躍できる場所、新しい発見ができる場所など、様々な役割を持ち合わせたハブスポットとしての機能を果たし、市民の皆さんに発信していきます。

「森の朝市」を
地域のハブステーションに

森の朝市では「食×農×環境」をテーマにしていますが、農業の問題だけではなく、幅広い視点で一人ひとりが心地よく過ごせる持続可能な社会を実現していくことを、共通のゴールとして目指していきます。そのゴールを実現していくためには、上の世代と下の世代の縦の関係性と友人や同僚、異業種間のコミュニティなどの横の関係性の連結が必要です。それらの関係性が一様に集まる場所、そこがLOCAL ACTION HAMAMATSUであり、リアルな場所としての「森の朝市」だと考えています。

LOCAL ACTION HAMAMATSU

6つのポリシー

  • Eat locally in season

    地元の旬の食材をいただこう

    野菜のイラスト

    お野菜を買うとき、どんなことを基準にしていますか。「地域のものを地域で消費する」という地産地消は、ずいぶん耳慣れた言葉になってきています。そのメリットは、新鮮なものをいただける、輸送時のCO2排出を低減できるというものがあります。LOCAL ACTION HAMAMATSUでは、さらにその一歩先、「旬のもの」という言葉を追加しました。季節にあった栽培をすることは、暖房などを使わないため環境負荷が低く、また旬のものをいただくことは栄養価が高いとされています。地元産、そして旬であることは人にも自然にも優しい選択です。

  • Waste less, better life

    ゴミを減らそう

    ゴミのイラスト

    日本人は毎日約1kgのゴミを出していると言われています。これらのゴミは、いったいどこへ行っているのでしょうか。ゴミの一部は燃やされて約1/40サイズの灰になり、確実に大地へ積もっています。またその他のゴミは海外へ輸出されてから大半は放置され、海に流れているのが現状です。つまり、日本国内の綺麗さは、そういった負の側面の裏返しでもあるのです。解決策はズバリ、ゴミそのものを減らすことです。「使い捨て」という概念こそゴミ箱に捨てて、新たなライフスタイルを確立していくことが、心地よい生活へと繋がっていきます。

  • Shop face to face

    買い物は顔が見える相手としよう

    野菜を売る人と買う人のイラスト

    現代の便利な世の中では、ネットで検索すれば、探しているものを簡単に見つけることができます。しかし、画面ではなく顔が見えるお買い物は、商品以上の価値を生み出します。例えばお野菜であれば、どんな風に作られたのか、どんな味なのか。気候によって微妙に変わる味さえも、感じることができるかもしれません。あるいは、今住んでいる地域の気候にあったお野菜を、手に入れることができるかもしれません。コミュニケーションを通じた買い物は、商品を手に入れる以外にも、その土地のコミュニティを形成していきます。

  • Support our local farmers

    地元の農家を応援しよう

    農家さんのイラスト

    毎日食卓を彩り豊かなものにしてくれているお野菜は、雨の日も風の日も、自然と真摯に向き合っている農家さんの手間と時間の産物です。しかしながら日本の農業人口は年々減少し、また高齢化も進んでいます。その結果、日本の食料自給率は40%を切っています。 輸入に依存している現在の食システムは、パンデミックや戦争などの外的要因に影響を受けやすく、災害時などの緊急事態の際に、私たちの食生活にも影響を及ぼすでしょう。一方で、地域で収穫できるものを地域で消費していく基盤を作ることは、外的要因を受けにくく、緊急時には地域を助ける役割として活躍してくれるはずです。海外に比べて、日本は農業支援が少ないとされています。地域の消費が農家さんへの支援の一つとしても働いていくはずです。

  • Choose ethically for
    our Mother Earth

    環境と人を守るものを選ぼう

    地球を守るイラスト

    私たちは、日々買い物を通じて投票をしています。私たちが商品代として支払ったお金は誰かの利益となり、その利益は誰かが新たなビジネスに使っていくでしょう。つまり、消費とはお金を介した投票なのです。現代は、グローバル化が進み、商品が製造される過程が見えづらくなってしまいましたが、色々なところに「搾取」が潜んでいたことが、段々と明らかになってきています。例えば、安価なコットンの裏には化学合成農薬の大量使用が背景にあり、インドのコットン農家さんの平均寿命は35歳とも言われています。私たちの大切な時間を費やしていただいたお金を、環境や人を守るために使うか、壊すために使うか。その選択における答えは明瞭なのではないでしょうか。

  • Be grateful to our food

    日々の食事に感謝しよう

    いただきますをしている人のイラスト

    野菜やお米など、私たちが日々口にする農作物は、農家さんが作ってくださっています。ではその原材料はどこから来るのでしょう。 太陽・水・土という地球からの3つの資源と、太古の昔から受け継がれてきた種のエネルギーです。農家さんは、これら資源と種の心強いサポーターとも言えます。 両手で掬いあげる土の中には、全人類よりも多い数の微生物がいると言われています。また種が発芽するには、太陽・水・土の絶妙なバランスが必要だとも言われます。地球から受ける資源の中で、私たちは日々途切れることのない「食」をいただいています。様々な条件が折り重なり、その恵としてできる食べ物。「いただきます」の気持ちを伝えましょう。

なぜ有機農作物なのか

私たちが有機農作物に焦点を当てているのは、下記の3つの理由からです。

  1. 環境への配慮

    従来の農薬・化学肥料を使用した農業では、今後農業が立ち行かなくなると言われています。河川や海、また生態系などへの影響も考慮し、環境的観点から有機農作物の需要が増えています。

  2. 身体への配慮

    日本は農薬の単位面積あたりの使用量がOECD(経済協力開発機構加盟38ヵ国)の中でトップです。また海外で禁止されている農薬の残農基準も緩和されている現状があります。農薬と病気の関連性を示した研究も多く、できる限り排除していくことが望ましいと言えます。

  3. 人権への配慮

    農薬による被曝被害は、国内・海外の両方で取り上げられています。農薬を好んで使いたい農家さんはいません。生産者の健康に配慮するためにも、有機農作物の需要を高めていく必要があります。